"12. The Story of Tonight (Reprise)"は、二つの部分からなります。タイトルにあるとおり、"4. The Story of Tonight"の歌詞を変えたリプリーズ。それに、次の "13. Wait For It" のイントロダクションとなる、結婚祝いに遅れてかけつけたバーとハミルトンのやりとり。
<あらすじ>
ハミルトンとイライザの結婚式が終わり、ハミルトンを囲んでローレンズ、ラファイエット、マリガンが酒杯を重ねながら盛り上がっている。そこに遅れてかけつけてきたバー。バーにもいいお相手がいることが判明して・・・。
最初のリプリーズは、『ハミルトン』の中では前のバージョンから変更の少ない、一番わかりやすいリプリーズですね。替え歌といった感じ。変更されたところは、自由に乾杯、のところから。
[Laurens] "Raise a glass to freedom, something you can never see again, no matter what she tells you."
[ローレンズ] 自由に杯を掲げよう。お前が二度と見ることができない自由というやつに、奥さんが何て言おうがね。
「革命に命を捧げよう」の歌が「独身貴族卒業おめでとう(or お気の毒?)」ソングになってしまいました。インストルメンタルも、結婚式の雰囲気から持越した前乗りのリズムから、裏打ちのレゲエ風リズムに切り替わっていってくつろぎモードに(ミランダの前作『イン・ザ・ハイツ』では全開だったラテン/カリブ海系音楽が、『ハミルトン』では封印されている。まれな例外がここですね)。
まったりした雰囲気でいよいよ、朝まで飲むかあ、という雰囲気になったところで、アーロン・バー登場。
「革命に命を捧げよう」の歌が「独身貴族卒業おめでとう(or お気の毒?)」ソングになってしまいました。インストルメンタルも、結婚式の雰囲気から持越した前乗りのリズムから、裏打ちのレゲエ風リズムに切り替わっていってくつろぎモードに(ミランダの前作『イン・ザ・ハイツ』では全開だったラテン/カリブ海系音楽が、『ハミルトン』では封印されている。まれな例外がここですね)。
まったりした雰囲気でいよいよ、朝まで飲むかあ、という雰囲気になったところで、アーロン・バー登場。
[HAMILTON] Well, if it isn’t Aaron Burr.
[BURR] Sir!
[HAMILTON] I didn’t think that you would make it.
[BURR] To be sure.
[MULLIGAN/LAFAYETTE] Burr!
[Burr] I came to say congratulations!
[Mulligan] Spit a verse, Burr!
[BURR] I see the whole gang is here.
[Lafayette] You are the worst, Burr.
[Hamilton] Ignore them. Congrats to you, Lieutenant Colonel. I wish I had you command instead of manning George's journal.
[Burr] No, You don't.
[Hamilton] Yes, I do.
[Burr] Now, be sensible. I hear, you've made yourself indispensable.
[BURR] Sir!
[HAMILTON] I didn’t think that you would make it.
[BURR] To be sure.
[MULLIGAN/LAFAYETTE] Burr!
[Burr] I came to say congratulations!
[Mulligan] Spit a verse, Burr!
[BURR] I see the whole gang is here.
[Lafayette] You are the worst, Burr.
[Hamilton] Ignore them. Congrats to you, Lieutenant Colonel. I wish I had you command instead of manning George's journal.
[Burr] No, You don't.
[Hamilton] Yes, I do.
[Burr] Now, be sensible. I hear, you've made yourself indispensable.
[ハミルトン] これはこれは、アーロン・バー。
[バー] サー!
[ハミルトン] あんたが来れるとは思ってなかったよ。
[バー] 確かにな。
[マリガン/ラファイエット] バーじゃねえか!
[バー] おめでとうを言いにきたんだよ!
[マリガン] ラップしてみろ、バー!
[バー] 悪党一味おそろいだなあ。
[ラファイエット] あんたが一番のワルだろ、バー。
[ハミルトン] あいつらは放っといてさ。こっちからもおめでとう、中佐に昇進したんだろ。俺もジョージの日誌をいじってるんじゃなくて、戦場であんたに命令してもらいたいところさ。
ローレンズ、マリガンたちは相変わらずの調子でバーに絡んでますね(笑)。バーとハミルトンは、近況の報告も含めたくだけたやりとりですが、お互いの活躍をけっこう気にしているのが分かります。この後、ローレンズが「よおよお、あんたもいい人が隣りにいるらしいじゃないの、バー。Well, well, I heard you’ve got a special someone on the side, Burr.」と言いだして、みなで詰め寄る展開に、なりそうなところを、ハミルトンが3人組を追っ払って、ハミルトンとバーの二人の会話へ。
[バー] サー!
[ハミルトン] あんたが来れるとは思ってなかったよ。
[バー] 確かにな。
[マリガン/ラファイエット] バーじゃねえか!
[バー] おめでとうを言いにきたんだよ!
[マリガン] ラップしてみろ、バー!
[バー] 悪党一味おそろいだなあ。
[ラファイエット] あんたが一番のワルだろ、バー。
[ハミルトン] あいつらは放っといてさ。こっちからもおめでとう、中佐に昇進したんだろ。俺もジョージの日誌をいじってるんじゃなくて、戦場であんたに命令してもらいたいところさ。
[バー] 嘘つくなよ。
[ハミルトン] 本気さ。
[バー] まあ、冷静に考えろよ。聞くところじゃ、将軍はお前なしじゃやっていけないらしいじゃないか。
ローレンズ、マリガンたちは相変わらずの調子でバーに絡んでますね(笑)。バーとハミルトンは、近況の報告も含めたくだけたやりとりですが、お互いの活躍をけっこう気にしているのが分かります。この後、ローレンズが「よおよお、あんたもいい人が隣りにいるらしいじゃないの、バー。Well, well, I heard you’ve got a special someone on the side, Burr.」と言いだして、みなで詰め寄る展開に、なりそうなところを、ハミルトンが3人組を追っ払って、ハミルトンとバーの二人の会話へ。
[Burr] Congrats, again, Alexander. Smile more. See you on the other side of the war.
[Hamilton] I will never understand you. If you love this woman, go get her! What are you waiting for?
[Burr] I'll see you on the other side of the war.
[Hamilton] I'll see you on the other side of the war.
[ハミルトン] どうもあんたのことは理解できないな。その女性が好きなんだったら、手に入れてこいよ! 何を待ってるんだ?
[バー] 戦争が終わったらまた会おう。
[ハミルトン] 戦争が終わったらまた会おう。
ふたりの生き方がここにも・・・、とこのテーマは指摘しだすとしつこくなりますね。最後のふたりの言葉が彼らの置かれている状況を表していて、複雑な気分になります。
"The Story of Tonight"の曲全体のリプリーズは、『ハミルトン』にあと一回登場します。ただし、オリジナル・キャスト・アルバムには収録されていません。作中でもいちばん悲痛な場面にくり返されて、劇が終わった後、この曲はローレンズの歌、そしてハミルトンたちの若き日の美しい思い出となって心に残るのですが・・・。
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